シンチャオ!2026年6月、ミシュランガイドの最新版が発表されました。ビブグルマンは全体で72軒に拡大、そのうちホーチミン市で新規に選ばれたのは5軒。今回はその初掲載組を紹介します。そもそもビブグルマンは星付きレストランと違って「気軽に行ける美味しい店」への評価なので、日常使いのヒントとしても参考になります。
バインカン・クア・バーバー(Bánh Canh Cua Bà Ba)
5区の路地裏にひっそり佇む、かに肉入りバインカン専門店。オレンジ色の濃厚なスープにかにの脚肉、練り物、卵がたっぷり浮かんでいて、揚げパンを浸して食べるのが定番です。1杯45,000〜105,000VND(約270〜620円)と価格も庶民的。路地の奥まで行く手間はありますが、その分「見つけた感」も強い一軒です。
バインクオン・タイホー127(Bánh Cuốn Tây Hồ 127)
タンディン区で65年続く老舗の米粉蒸し春巻き(バインクオン)店。店主のロアンさんが毎日アオザイを着て店に立つのが名物で、豚肉入りの伝統的な味からベジタリアン仕様まで揃っています。「一度は行っておきたい」の代表格になりそうな貫禄です。
ブンリウ・イエン(Bún Riêu Yến)
タンビン区、ニエウロック運河沿いにある家族経営のかにトマトスープ麺の店。地元では数十年前から愛されてきた”隠れた名店”タイプで、ミシュラン掲載後はSNSで賛否両論が起きたそうですが、それも含めて長年通う地元客に愛されている証拠かもしれません。
チ・モー(Chị Mơ)
2025年オープンとまだ新しい店ながら初掲載を果たしたフォー専門店。3種類のスープから選べ、24時間じっくり煮込んだ出汁が売り。自家製の唐辛子ソースや酢漬けニンニクなど、発酵調味料を店内で仕込んでいるこだわりも見どころです。
ラ・ローラ(La Lola)
1区、鮮やかなオレンジ色の外観が目を引く地中海料理店。ベトナム産の車海老を使ったガンバス・アル・アヒージョや、イベリコ豚のステーキなど、シェフ・フリオ・ゴメスが地元食材を地中海風にアレンジしています。5軒の中で唯一「麺・粉物」以外というのも面白いポイントです。
まとめ

麺料理4軒に地中海料理1軒という組み合わせが、ホーチミンの食の多様性をそのまま表しているようで興味深いラインナップでした。個人的には、老舗の生き残りと新興店が同時に選ばれているところに、審査員のバランス感覚を感じました。地元客の行列に混ざって並ぶのも、ホーチミン暮らしの醍醐味の一つだと思います。


