ホーチミン市メトロのスイティエン駅周辺には、ローカルグルメを楽しめるお店があります。今回訪れたのは口コミ2,000件以上の「Bún Bò Huế Ngọc Dung」というブンボーフエの人気店です。
お店の行き方
シンチャオ、ホーチミン市人文社会科学大学ベトナム学部3年生のあらふねです。このブログは、YouTubeチャンネル「お皿の上のアジアch」と連動して、ベトナムのローカルグルメを紹介しています。今回は、ホーチミン市メトロ終着駅のスイティエン駅(正式名称:スイティエンバスターミナル駅/Nhà Ga Bến Xe Suối Tiên)からお届けします。
スイティエン駅周辺は、地図上では想像できない程、何もありませんでした。地元の人に話を聞いたところ、この界隈は工業地域なんだそうです。同じホーチミン市内でも、こんなにも違うものかと少し驚きました。また、野犬が多いので、暗くなってからの一人での出歩きは注意した方がいいです。というか、やめた方がいいです。
スイティエン駅について
スイティエン駅は、ホーチミン市メトロ1号線の終着駅です。始発のベンタイン駅から北東に約19.7kmの場所に位置しており、駅前にはホーチミン市の東部バスターミナルがあります。
ここは多くの長距離バスの始発駅となっており、ベトナムの主要都市とホーチミン市を結ぶ交通の要所です。スイティエン駅の西側はホーチミン市ではなく、ビンズオン省ズィアン市に属し、この地域はベトナム有数の工業エリアとして、多くの海外企業を誘致しています。
現在、地下鉄の開業によりトゥドゥック市内の交通渋滞が緩和されることが期待されており、地下鉄・長距離バス・市バスなどの交通インフラが整いつつあるスイティエン駅は、今後ホーチミン市の玄関口として大きく発展が期待されるエリアと言えます。
店内の様子と注文の流れ
この店は、スイティエン駅周辺で唯一2,000件以上の口コミを集めているブンボーフエの超人気店です。お店の天井は高く、広々としたオープンエアの空間が特徴的です。席に着くと、メニューがあるか尋ねたものの、メニューはないとのことでした。お客さんの多くがブンボーフエを食べていたため、あらふねも迷わずブンボーフエを注文しました。が、しかし、私はブンボーに入っている豚足が苦手なため、「Bún Bò Không Giò」を注文しました。
価格は、1杯65,000ドンです。ホーチミン市の物価としてはやや高い印象です。ちなみに、あらふねがよく行く1区にあるお店は、1杯53,000ドンです。
料理の特徴
運ばれてきたブンボーフエからは、食欲をそそる良い香りが漂ってきます。スープは濃厚な牛骨スープが特徴的で、レモングラスの香りがしっかりと感じられます。調味料の強さではなく、牛骨の旨味が前面に出た、深みのある味わいです。
麺は一般的なブン(米麺)で、弾力のある食感が楽しめます。具材として、たっぷりの牛肉、チャー(ベトナムのハム)、筋肉、パクチーなどが入っており、どれもスープとよく合います。
味のバリエーションと楽しみ方
ブンボーフエは地域やお店によって味が異なり、ホーチミン市のものは比較的甘めと言われています。辛さが欲しい場合は、テーブルに置かれたブンボー用のサテ(辛味調味料)を加えると、さらに美味しく楽しめます。
また、たっぷりのトッピングの生野菜を一緒に食べると、よりバランスの取れた味わいに。キャベツや空芯菜、もやしなどが用意されており、自分好みにアレンジできます。茹で野菜を提供するお店も多いですが、お店ではほとんどのお客さんが生のまま食べているので、今回あらふねも試してみることにしました。
ホーチミン市で食べたブンボーフエの中では、かなり完成度が高く、フエで食べた絶品ブンボーフエに近い印象でした。なお、本場フエのブンボーフエは、より辛く、スープにカニの風味を加えているお店が多いのが特徴です。
まとめ
スイティエン駅近くで美味しいローカルグルメを探している方には、「Bún Bò Huế Ngọc Dung」はおすすめのお店です。と言いますか、択一のお店と言ってもいいかもしれませんね。牛骨の濃厚なスープと、香り豊かなレモングラスの風味が絶妙に合わさった絶品ブンボーフエを、ぜひ堪能してみてください。
店舗情報
店名: Bún Bò Huế Ngọc Dung
住所: 506 Hoàng Hữu Nam, Long Bình, Thủ Đức, ホーチミン市
営業時間: 月曜日~日曜日 午前 5:30 – 14:00 / 午後 16:00 – 20:30
提供サービス: 店内飲食・テイクアウト・デリバリー
連絡先: 0917 832 336