ベトナムの代表的な料理といえばフォー!中でもハノイ老舗「フォーティン(Phở Thìn)」は、国内外でも高い人気を誇ります。ホーチミン市にも支店があり、本場の味を楽しめます。
フォーティンとは?
フォーティンは1979年にハノイ市ロードゥック通り(Lò Đúc)で創業したフォー専門店です。ここのフォーは、濃厚なスープに炒めた牛肉を乗せた「タイラン(Tái Lăn)」というスタイルが特徴で、多くのフォーファンを魅了してきました。
その人気は国内だけにとどまらず、日本をはじめとする海外にも店舗を展開しています。フォーといえば、さっぱりしたスープに薄切りの牛肉を乗せるスタイルが一般的ですが、フォーティンのフォーは違います。ニンニクで炒めた牛肉の旨味がスープに溶け込み、コクのある味わいになっています。
ホーチミン市の新店舗について
今回訪れたのは、2023年7月31日にオープンしたホーチミン市3区の新店舗です。1区からもほど近い立地で、アクセスの良さも魅力の一つです。実はホーチミン市にはすでにフォーティンの系列店があり、「Phở Thìn by SOL」というブランド名で複数の店舗を展開しています。しかし、今回の3区の店舗は、ハノイ本店の味をより忠実に再現したものとして注目されています。
フォーティンのフォーを実食!
店内に入ると、すぐに牛骨スープとニンニクの香りが漂い、食欲をそそります。さっそく看板メニューの「タイランのフォー」を注文しました。
熱々のスープには、炒めた牛肉がたっぷりと乗せられ、青ネギがアクセントになっています。スープを一口飲むと、ニンニクの風味が効いており、後味はすっきりとしています。また、ほんのりと八角の香りも感じられますが、決して強すぎることはなく、全体のバランスが絶妙です。
フォーの麺はやや柔らかめで、スープとの絡みが良く、噛むたびに旨味が広がります。炒めた牛肉は柔らかく、香ばしさがプラスされており、シンプルながらも奥深い味わいになっています。
バインクアイとの相性も抜群
フォーティンのフォーをさらに楽しむなら、ベトナムの揚げパン「バインクアイ(Bánh Quẩy)」を一緒に注文するのがおすすめです。カリカリに揚げられたバインクアイをスープに浸して食べると、スープの旨味を吸い込んで、より一層美味しくなります。
また、テーブルにはニンニク酢とチリソースが置かれており、これを加えることで味の変化を楽しむことができます。特にチリソースは辛みが強いため、少しずつ加えながら調整すると良いでしょう。
ハノイ本店との違いは?
筆者は以前、ハノイの本店にも訪れたことがありますが、ホーチミン市の店舗の味は本店よりもやや濃いめに感じました。南部の人々の好みに合わせているのかもしれませんが、それでもスープのクリアな旨味は健在で、フォーティンらしい味わいをしっかりと楽しめました。
まとめ
ホーチミン市で本場ハノイのフォーを味わいたいなら、フォーティンの新店舗はぜひ訪れる価値があります。濃厚なスープと炒めた牛肉の相性は抜群で、一度食べれば忘れられない美味しさです。ホーチミン市を訪れる際は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
店舗情報
店名: Phở Thìn 13 Lò Đúc (39-41 Bà Huyện Thanh Quan)
住所: 39-41 Bà Huyện Thanh Quan, Phường 6, Quận 3, ホーチミン市
営業時間: 月曜日~日曜日 6:00 – 14:00 / 17:00 – 22:00
提供サービス: 店内飲食・ドライブスルー・デリバリー
公式サイト: phothinloduc.com
連絡先: +84 989 031 079