シンチャオ!今年もこの季節がやってきました。ホーチミンの5つ星ホテルが本気を出す、月餅コレクションのシーズンです。値段は決して安くない(下手したら日本の高級和菓子より高い)んですが、箱を開けた瞬間の「うわっ」感が段違いなので、取引先への手土産で悩んでる駐在員は要チェックです。
The Reverie Saigon「The Moonlit Blossoms」
まずは王道、The Reverie Saigon。2026年のコレクションは「The Moonlit Blossoms」、漆塗り風の箱に金の装飾というThe Reverieらしい”盛り”の効いたデザインです。The Enchanted Peony、The Petals of Grace、The Moonbloom Reverieの3種類展開で、キンモクセイと牡丹がモチーフ。正直この手のホテル月餅は「箱で選ぶ」ところがあるので、写真映えを重視するならここは外せません。

Park Hyatt Saigon「Lunar Emissary」
続いてPark Hyatt Saigon。2026年は「Lunar Emissary」というコレクション名で、伝統的な五仁、XOソースのエビ・ホタテ、ココナッツミルクの塩卵ラヴァ、蓮の実あんの4種類。まとめ買いしたい人向けに、公式サイトに電話番号とメールアドレスが明記されているのが地味に助かるポイント(+84 28 3824 1234、parklounge.saiph@hyatt.com)。会社としてまとめて発注するなら、ここに直接連絡するのが一番早そうです。
Sheraton Saigon Grand Opera Hotel「A Celestial Realm of Stars」
Sheraton Saigonは今年「A Celestial Realm of Stars(星々の世界)」というテーマで、箱が4種類(Tinh Thanh/Beauty/Ky Ngoc/Thien Bao)もあるのが特徴。特にVVIPの「Thien Bao」は丸い箱に本革を使った上、ベトナムの伝統的な独楽(こま)のおもちゃが同梱されるという謎の力の入れよう。Li Bai(同ホテル内の中華レストラン)の職人が20年以上手作りしているらしく、味への本気度も伝わってきます。

Le Méridien Saigon「Long Giang Festival」
異色なのがLe Méridien Saigon。他のホテルが「高級感」で勝負する中、ここは月餅の箱を若手デザイナーとコラボさせてファッションランウェイに乗せるという、ちょっと理解が追いつかない攻め方をしています。テーマは黎中興(レ・チュン・フン)時代の文化・芸術空間から着想を得た「Long Giang(黄金の川)」で、ボートレースや龍舞、提灯行列といったベトナムの伝統的な水辺の祭りをモチーフに。中身より先に「箱のコンセプト」の説明を読まされる感じですが、若い世代の取引先に贈るなら話のネタにはなりそうです。

Hilton Saigon「Bối Nguyệt Lưu(月光の流れ)」
Hilton Saigonは、ホテル前を流れるサイゴン川とメーリン広場の月光をテーマにした「Bối Nguyệt Lưu」。他のホテルが四角い箱ばかりの中、ここは珍しく丸型を採用していて、波紋のようなエンボス加工と金属的な質感がポイントです。ダー・ラム(幻想的な夜の青)とトゥオン・グエット(輝く金)の2色展開で、シーフードXOソース、鶏肉ハムソース、小豆塩卵、竹炭緑茶&ナッツの4種類。ワインとのペアリング版もあるらしく、お酒好きの取引先には刺さるかもしれません。

まとめ:The Reverie Saigonが一番強い
5つのホテルを見比べてみて、やっぱり行き着くのはThe Reverie Saigonだなという結論になりました。他のホテルもそれぞれテーマ性や職人技を打ち出していて甲乙つけがたいんですが、The Reverieは「開けた瞬間の高揚感」の作り込みが一枚上手。漆塗り風の質感、金の装飾、キンモクセイと牡丹という縁起のいいモチーフの組み合わせは、ベトナムの贈答文化における「格」をそのまま形にしたような箱です。取引先や上司への手土産で「これ、どこの月餅?」と聞かれたときに、名前を出すだけで印象が決まるのはThe Reverieだと思います。予算に余裕があるなら、まずここから検討してみてください。


