21年4月からホーチミン市人文社会科学大学のベトナム語オンライン講座が始まりました。Meetを使えば、世界中どこからでも受講可能です。申し込みから授業の雰囲気などを紹介します。
ホーチミン市人文社会科学大学って?
ホーチミン市人文社会科学大学(Trường Đại học Khoa học Xã hội và Nhân văn / Ho Chi Minh City University of Social Sciences and Humanities)は、ベトナムのホーチミン市1区にある国家大学です。外国人向けのベトナム語教育に定評があり、世界中から多くの留学生を受け入れています。ベトナム語学部(Faculity of Vietnamese Studies)では、学部生でなくてもベトナム語講座を受講することができます。2021年4月からオンライン講座が開設されましたので、現地に住まずに日本から授業に参加することが可能になりました。
受講料について
おそらく最も気になる項目は「受講料」ではないでしょうか?上記の受講料は、実際にあらふねが受講している2021年7月開始クラスの受講料です。50分を2コマ・週5日・2カ月間、全80コマで5,760,000ドンです。これにオンラインのテキスト代110,000ドンを加えた5,870,000ドンが大学に払うべき金額となります。尚、早期申込の場合は、受講料5%の割引が受けられますので、5,582,000ドンとなります。
7月14日現在のレートで5,582,000ドンを日本円に換算すると26,808円となります。1コース80コマですので、1コマ辺りの授業料は335円となります。現地に住んでいる場合は、大学のオフィスに授業料を支払いに行くだけです。直接出向くことができない場合は、日本からベトナムに海外送金することになり、別途振り込み手数料などがかかります。
実際のタイムライン
- 6月20日ホームページのGoogleフォームを入力
- 6月22日Eメールで基本情報と希望するコースを聞かれる
- 6月24日受講料は銀行振込でも対応可能と返信
- 6月25日振り込み期限・ドン表記の授業料・銀行口座についての返信
- 7月1日USドル建でも振り込み可能と返信
- 7月5日振り込み確認の通知と開講するかは7月12日に連絡すると返信
- 7月12日明後日から開講と連絡
- 7月13日オンラインのテキストやMeetのURLなどの連絡
- 7月14日授業開始
- 7月27日領収書がEメールで送られてくる
申し込み方法
まずは、ホーチミン市人文社会科学大学のホームページのこちらのページで開講情報をチェックしましょう。その際は、Google Chromeの翻訳機能をご活用下さい。
この投稿を書いている同日に、2021年8月開講の情報がアップデートされていました。受講期間は、8月9日から10月5日だそうです。リンクレジスタと書かれたGoogleフォームのリンクから問い合わせをします。
メールアドレスはGmailがおすすめです。授業はMeetで行われますので、講師からのスケジュールの招待やMeetへの参加も他のメールアドレスより容易です。
Tuition fee paid by(授業料の支払い先)とAccommodation recommendation(宿泊施設の紹介)など、「*」が付いていない必須でない項目は入力しなくても大丈夫です。どのコースのオンライン授業を受けたいかが伝われば問題ありません。例えば、上記の2021年8月を受講したい場合は「OL5-318 E1 13:10〜15:00」とOthers(その他)の欄に入力しておきましょう。
いつ申し込んだか確認する為にも「回答のコピーを自分宛に送信する」は、オンにしておくことをおすすめします。通常2〜3日で大学スタッフから返信がもらえるようです。
既に改善されているかもしれませんが、あらふねが申し込みした時はGoogleフォームの「送信」ボタンを押したら、過去にフォームを送信した全ての人の情報一覧を閲覧できるページに飛びました。個人情報の取り扱いの雑さは、念頭に入れておいて下さい。
受講を決めたら、上記の銀行口座に受講料を海外送金します。あらふねは、りそな銀行のアプリの海外送金機能を使いました。アプリ上でマイナンバーカードを登録したりと登録までに数日かかりましたが、無事にUSドル建てで振り込みをすることができました。送金手数料は2,000円でした。
USドル建ての受講料についてですが、「もしも」のことを考えて、5ドル程度を上乗せして振り込みました。急に為替レートが変動して1ドル足りなかったと言われたら、また手数料がかかってきてしまうと思ったからです。大学側からお釣りに関する言及もありませんので、寄付した考えることにしました。これで申し込みは完了です。これらは、あくまであらふねの体験談ですので、参考程度に考えて下さい。
授業の雰囲気と特徴
2021年7月のクラスは、あらふねを含めて日本人2名・韓国人2名・越系オーストラリア人1名、計5名で構成されています。男女比は、男性4名で女性1名です。オンラインと言うこともあって、授業中の雰囲気はかなり控え目な印象です。しかし、授業中に飲食している生徒やあくびをしている生徒もいますので、ガチガチに構えて受講する必要はないと思います。
授業内容は、ベトナム人講師がベトナム語について英語で説明していく流れです。文法や単語を説明する時に英語を使う程度ですので、英会話が苦手な人でも中学生レベルの英語をしっかりと理解していれば問題ないと思います。講師にもよりますが、授業の進み方は非常に早いです。授業内容に関しては、改めて別の記事にまとめる予定です。
授業で教わるベトナム語は南部弁です。一回目の授業から「MẢとMÃの音調の違いは、発声の長さ」と断言されました。北部弁だとMẢとMÃの音調は明確に違ってきます。もしハノイなどのベトナム北部に住む予定の人は、ホーチミン市などで話されている南部弁のベトナム語を学ぶんだと理解した上で受講して下さい。
デメリット
開講が応募人数次第
1クラスの最低人数が5名からと決められているので、自分の思い通りに講座が開講されない可能性があります。また、授業時間も平日の日本時間「15:10から17:00まで」「17:10から19:00まで」などと決められています。その上、学費を振り込んだとしても、開講の前々日まで開講されるのかわかりません。いくらテレワークや時差出勤が認められてきたとは言え、会社員が受講する為には、会社の理解を得られないと難しいと思われます。
協調性が不可欠
この講座に限ったことではないですが、1クラスに複数名が出席すると言うことは、自分以外の生徒の発声練習を待つ時間が必要になります。あらふねの場合は、1クラス5名ですので比較的にすぐ順番が回ってきますが、最大人数の8名の場合は、だいぶタイムロスを感じると思います。マンツーマンレッスンとは違い、グループレッスンは自分の成長度に合わせてを授業を進めてくれませんので、その点はよく理解しておいた方がいいと思います。
まとめ
国家大学のベトナム語学部のベトナム語講座と言うだけあって、コスパの高さと講師陣の質の良さは折り紙付きです。特に、授業料1コマ335円は破格と言えるでしょう。しかし、英語によるベトナム語の解説だけでは、入門者には高い壁になると思います。また、授業の進み方も非常に早いです。今回紹介したオンラインのベトナム語講座だけで、全てを賄おうとするのではなく、こちらをメインに日本語で疑問を解消できる環境も設けることをおすすめします。とは言え、まずは始めてみることです。この記事がみなさんのスタートのきっかけになれば幸いです。ヘンガップライ!