【2024年】フエ旅行で味わうべきローカルグルメのレストラン8選を紹介

ベトナム中部フエは阮王朝と伝統的なベトナム料理で知られ、宮廷料理から屋台まで多彩なグルメが楽しめます。本記事では、フエのおすすめのローカルグルメ8選を紹介します。

シンチャオ!ベトナム料理研究家のあらふねです。さて今回は、日本人にもっとベトナム料理について、知ってもらう為の企画の第4弾です。テト休み期間を利用してベトナム中部のフエを旅行してきました。ベトナム在住者が選ぶ古都フエのローカルグルメランキングトップ8を紹介します。尚、お皿の上のアジアのYouTubeチャンネルと連動していますので、この機会にチャンネル登録してもらえたら有り難いです。

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第8位:バインミー

バインミー(ベトナム語:Bánh mì)は、ベトナムの伝統的なサンドイッチで、バゲットにパテ・焼豚・ハム・グリルチキン・目玉焼き・ミートボールなど、様々な具材が挟まれます。トッピングには生野菜・ハーブ・なます・マーガリン・チリソースが加えられ、その組み合わせは豊富な味わいを生み出します。ベトナムでは路肩の屋台やカフェで手軽に買うことができます。また近年、ベトナムのストリートフードとして世界中で親しまれています。

フエ市内にある「Bánh Mì Trường Tiền O Tho」は、夜に行列のできるバインミー屋で、安くて美味しい店として主に地元の人たちから支持されています。特にグリルチキンのバインミーがおすすめで、小ぶりながら食べ応えがあります。店内は、特に夕方が混雑しており、ベンチに座って食べることもできます。価格は、トッピング1種類ので1万ドンで、追加するとプラス5千ドンです。店独自のミートローフバインミーや深夜までの営業など、他のお店とは一線を画す特徴があります。個人的には、炭火で焼かれたバケットがサクサク食感でとても気に入りました。

第7位:ブンボーフエ

ブンボーフエ(ベトナム語:Bún bò Huế)は、ベトナムのフエ地方の伝統的な麺料理で、米粉から作られる細い筒状の麺が特徴です。通常は、牛肉・豚肉・魚の練り物・豚の血の煮凝りがトッピングとして使用され、ハーブやバナナの花などが添えられます。スープは魚や豚の骨から取ったもので、深い味わいが楽しめます。ブンボーフエはベトナム全土で食べることができる国民食となっていますが、特にフエ地方では、独自のスパイスが使われ、スープの色鮮やかさが際立っています。

外国人が多く集まるフエ歩行者天国の近くにある「Quán Cẩm – Bún Bò Huế」のブンボーフエは、本当に絶品です。他のお店と比較しても、最も美味しいと感じました。肉は柔らかく、スープの味付けもクセがなく食べ易いです。野菜を加えたら、店特製のサテ(レモングラスのラー油)を加えて、味を調整すると本場の味をより楽しむことができます。地元の人々からも人気がありますが、立地が良い故に価格はやや高めです。

第6位:チェー

チェー(ベトナム語:Chè)は、ベトナム愛される伝統的なスイーツです。主な材料は、様々な豆類・果物・ココナッツ・タピオカ・白玉粉・ナッツなどです。これらを砂糖やシロップで甘く煮込んだ後、氷やコンデンスミルクを加えて冷やして提供されます。色鮮やかで、こってり濃厚な味わいが特徴です。フエの屋台や市場で手軽に楽しむことができ、地元の人々だけでなく観光客にも愛されています。

王宮の近くにある「Quán Cẩm – Bún Bò Huế」は、絶品のフエ風チェーを提供しているお店です。甘いチェーだけでなく、柔らかく煮込まれた焼豚入りのタピオカのチェーが絶賛されています。主に、観光客から支持されています。店は夜に混雑する傾向があり、訪れる際は時間に余裕を持った方が良いかもしれません。スープの味は個人によって好みが分かれるようですが、トッピングの種類は豊富で満足できるはずです。様々な種類がお盆にのったチェーは、8万ドンとリーズナブルな価格も魅力の一つです。

第5位:粉もの料理

バインベオ

バインベオ(ベトナム語:Bánh beo)は、伝統的なベトナム料理の一つです。通常は、蒸し器で作られ、小さな皿に注がれた円形の米粉のケーキとして提供されます。上には乾燥した海老の粉・フライドオニオン・揚げた豚の皮などがのせられ、魚醤ベースのタレをかけて食べます。一口サイズで食べやすく、軽い食感と深い味わいが特徴です。

バインナム

バインナム(ベトナム語:Bánh nậm)は、フエ地方の伝統的な料理であり、バインベオと同様に蒸した米粉のケーキです。バインナムは、バナナの葉や蓮の葉で包まれ、その中に米粉・豚肉または鶏肉・干し海老・ネギなどの材料が詰められます。この料理は蒸し器でゆっくりと調理され、独特の香りと風味が感じられます。フエ地方の伝統的な軽食として親しまれています。

バインロップ

バインロック(ベトナム語:Bánh lọc)は、ベトナム中部のフエ地方の伝統的な料理です。タピオカ粉と米粉を組み合わせて作られた透明で伸びる皮で、海老や豚肉を具材として包みます。バインロックは、バナナの葉で包んだものを蒸して調理されます。フエ地方では、ローカルの屋台やレストランで広く提供され、地元の人々や観光客の間で人気があります。

第4位:コムタム

コムタム(ベトナム語:Cơm tấm)は、ベトナム南部ホーチミン市の名物料理です。砕けたご飯に炭火焼きした豚肉やスクランブルエッグ・豚の皮・目玉焼きなどのトッピングがのったプレート料理です。また、なます・トマト・きゅうりが添えられ、魚醤から作られた特製タレをかけて食べます。

一方フエでは、コムタムのタレにマムトムチュア(ベトナム語:Mắm tôm chua)が用いられます。マムトムチュアは、ベトナムの伝統的な発酵調味料の一種です。主にエビやカニを塩漬けにして発酵させたもので、酸味が効いています。この調味料は、その強い香りと味わいから、初めて試す人にとっては少し抵抗感を覚えるかもしれませんが、ベトナム料理のファンにとっては欠かせない要素となっています。これは、他の地域のコムタムとは異なるポイントであり、フエ地方の食文化を味わうにはぴったりです。

王宮東側にあるコムタム専門店「Quán Cẩm – Bún Bò Huế」は、安くておいしいだけなく、迅速でフレンドリーなサービスが魅力です。特に、リブ肉の炭火焼きが美味しいと評判です。また、宅配サービスを利用した食事のデリバリーサービスもあるようです。

第3位:バインカイン

バインカイン(ベトナム語:Bánh canh)は、ベトナムの伝統的な麺料理の一つで、通常は太くて透明感のある麺です。これは、米粉とタピオカ粉を使用して作られます。バインカインは、様々な具材(豚肉・鶏肉・海老・蟹・魚の練り物・うずらの卵など)ととろみのあるスープと一緒に提供されます。また、香草・レモン・唐辛子と一緒に提供されることが一般的で、その豊かな味わいとボリューム感が特徴です。地域ごとに独自の味わいがあり、ベトナムの食文化の一端を担っています。

カニのバインカイン

フエのバインカインクア(ベトナム語:Bánh canh cua)は、フエ地方特有のアレンジで、蟹を使った特別な料理です。この料理は、太めのタピオカ麺を使用し、濃厚な蟹のスープで提供されます。蟹の身・蟹の足・時期によっては蟹の卵なども具材として使用されます。

バインカインクアは、その豊かな味わいと風味で知られており、フエ地方の食文化の一部として重要な位置を占めています。フエでは専門店やレストランで提供され、地元の人々や一部の観光客の間で人気があります。

第2位:バインエップ

バインエップ(ベトナム語:Bánh ép)は、フエで親しまれている伝統的な軽食の一つです。米粉・タピオカ粉・卵液・長ネギなどを主な材料として作られ、通常はクレープのような平たい円形の形状をしています。バインエップは、専用の鉄板で生地を圧縮しながら挟み焼きにする為、生地の密度が高くなり、しっかりとしたモッチリ食感が特徴です。バインエップのトッピングには、様々なバリエーションがあります。海老や干し肉などが一般的ですが、他にもパテやバインミー自体を押し焼きしたバージョンなどもあります。ベトナム国内でもまだまだ知名度の低いバインエップですが、SNSから火が付き、近年ベトナムの若者を中心に注目度が増しています。フエへ旅行する際は、絶対に試してみてもらいたい料理の一つです。

第1位:豚肉の生春巻き

豚肉の生春巻き(ベトナム語:Bánh tráng thịt heo)は、主に豚肉と生野菜、ライスペーパーを使用した料理です。豚肉は、特製ソースでマリネした豚バラ肉をグリルし、薄くスライスします。ライスペーパーの上に、豚肉や生野菜、ハーブ、青マンゴー、パパイヤなどをのせ、つけダレにディップしながら食べます。つけダレは通常、魚醤ベースのヌクチャムと、海老の発酵調味料ベースのマムネムの2種類が提供されます。豚肉の生春巻きは、さっぱりとした食感と豊かな味わいが特徴であり、ベトナムの食文化に欠かせない一品です。

まとめ:フエの食文化を体験しよう

フエは、その豊かな歴史・文化だけでなく、多彩な食事を楽しめる街でもあります。ベトナム全土で愛されているブンボーフエや粉もの料理だけなく、バインエップやバインカインなど、他では味わえない料理が数多く存在しています。フエを訪れた際には、是非この記事で紹介したローカルグルメを楽しんでみて下さい。彼らの食文化に触れることで、フエの魅力をさらに深く感じることができるでしょう。

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